中に人がいます→出てきました

妊娠中から産後のあれこれ

生まれる前の母性本能って

動物ドキュメンタリーなどで、妊娠した動物の母親って気性が荒くなったり、警戒心が強くなったりするという話を良く聞くと思います。自分自身が妊娠する前は、いやー、母性本能ってすごいなーなんてのんきに思っていたのですが、実のところ、あれ母性本能じゃないと思います。

自分がその立場になって分かったことなのですが、妊娠による身体症状だけを切り出してみると、ただただ不快なことばかりなのです。つまり妊娠した野生動物が気性が荒くなるのは、母性本能でもなんでもなく、単に「身体がしんどいからイラついている」状態なんじゃないかと思うわけで・・・。

これは「中に赤ちゃんがいる」という精神的な幸福感とは全くの別次元の話で、すごい勢いで眠かったり、よくわからないタイミングでオエオエしたり、常に熱っぽかったり(ここまでは初期)、自分のお腹の中で謎の物体が動いたり、身体が重かったり、腰痛や謎のあばら痛になやまされたり(こっちは後期症状)、これでどうやって気分良く過ごせるというのでしょう。

ましてや野生の動物で、初めての妊娠で、自分のお腹の中に子がいることも分からない状態だったら・・・そりゃあ、のべつまくなしにキシャー!キシャー!と牙を剥くことにもなると思います。

とはいえ、自分の身体の中でもう一つ命を育むためにはこの不快な身体症状は避けては通れない訳です。初期の症状については、胎盤が完成するまでは妊娠を継続するための大規模な基礎工事を体内で行っているような状態ですから、身体のリソース(資源)がほぼ中の人に持って行かれているように感じましたし、後期症状についても、基礎工事は終わっているものの、中の人が外の環境に耐えられるだけの大きさまで拡張工事をしているので、栄養も血液もかなり中の人に献上しているわけです。で、そのために引き起こされるキシャー!キシャー!は、母親を警戒させ、慎重な行動を引き起こし、結果的には、身重の母親と中の子の生存確率を上げているんじゃないのかな、と思いました。

そうやって考えると自然界は良く出来ているのかもしれません。

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なんてことを初期の頃からぼんやりと考えてました。誤解の無いように言っておきますけど、ここで挙げている身体症状と精神的な幸福感は全くの別次元の話ですから!妊婦さんってなんだか幸せそうに見えることが多いと思いますが、なんだかんだ言ってしんどい思いもしていますし、逆にいうと、幸い私は人間で中に人がいることを重々承知しているので、しんどい症状の中でも中の人ことを考えるととても微笑ましい気持ちになります。

たとえば、最近胎動が大きくなり正直ちょっと痛いくらいですが、私がクシャミをしたりしたあと急にボコボコ蹴られようものなら、あらあら、中の人ビックリしてはるわ、ぷぷぷ。。。とか思ったり、そういう身体症状も含めて楽しんでおりますのでご心配なく。