悩みの外注

私は生来前向きな性格で、物事を決める時にあまり深く考えずに進めたり、終わったことについてクヨクヨと後悔することが少ないです。しかしその代わり、悩むことが少し下手なのか、どうしても悩んでしまうようなことにぶち当たるとドツボにハマって、生活に支障が出ることがあります。大学時代に一度、社会人になってからも一度。なんというか…引きこもりになってしまうんですよね。それでやるべきことができなくなってしまうという。

そんな私ですが、自分の周りに少し心配性な人を求める傾向があるようです。今は夫がその役目。
妊娠、出産、そして育児をする上で、どうしても悩むというか、心配になることってありますよね。特に妊娠初期は胎動も無いのでいろいろ不安を抱えていました。お腹の子は無事育つのか、五体満足か、重い障害を抱えていないか、もし障害を持った子ならどうやって育てていくのか、などなど。
そんな時、夫に今不安に思っていることや、起こりうるリスクの説明をします。例えば、妊娠初期の流産はどれくらいの確率で起きるのか、エコーで分かる障害は何か、など。そうすると、説明をするために私の中で不安なことが整理される上に、夫が私以上に心配だ心配だと騒いでくれるので相対的に冷静になれるというか、私の代わりに悩んでくれている状態になるのです。いわば、「悩みを外注した状態」といいましょうか。
お義母さんも割とその傾向があって、夫が子供の頃病弱だったせいか、子供に関しては割と心配性です。子育てに関する新聞の切り抜きをいただいたりするのですが、そのくらいが心地良いんですよね。
周りの人がせっせと悩んでくれると、私は安心するので、ゆったりした気持ちで子供に向き合うことができます。
と言うわけで、夫や義母にはいつも助けられております。私がのんびりしてそうにみえるのは、周りの方々が心配してくれるからでございますよ。