赤子と仏像

坊は生後6ヶ月となり、寝返りをコロコロするわ、おもちゃをつかんでブンブン振り回すわ、表情もしっかりしてくるわで、元気いっぱいです。

今はすっかり赤ちゃんらしくなってきましたが、もっと小さい頃、特に新生児あたりのころに思っていたことがあります。
それは、赤子と仏像は似ているなということ。
新生児独特の表情がないつるんとした寝顔や、絶妙な開き加減の指先が、なんともそれっぽい。開くとも閉じるともつかない手の形は半跏思惟像(半跏思惟像 - Google 検索)のよう。奈良の大仏様のお顔も、よく見ると赤ちゃんっぽいですよね。
仏像を作る際に、あえて赤子をモデルに作ったかのよう。
西洋のエンジェルも赤ちゃんをモチーフにしていますし、大人よりもずっと彼岸と此岸が近い赤子、新生児の顔は洋の東西を問わず、どこか神聖なものとして人々の目に映っていたのではないでしょうか。